ここだけの話 |
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| 最終更新日 2011/12/20 | DscyOffice Top | ||
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■ 収入の推計
収入の推計には色々な方法があります。歯科医療の場合だと、「技工料」「材料・消耗品費」などです。これらはいわゆる変動経費と言われるものです。例えば人件費ですが、これは患者数が多くても少なくても一定金額(厳密に言うと患者数が増えると仕事量が増えて、結果的に人出を増やすため人件費は変動する)が確実に支出されます。しかし、患者数が増えればユニットの稼働率はあがるし、コンプレッサーの動作する時間も長くなります。従って電気の使用量もUPします。しかし、電気の使用量を収入の推計に利用するのは非常に困難です。そのような中、「技工料」と「材料・消耗品費」は確実に反映されてきます。患者が多くなれば、当然技工物も増えていくし、石膏や印象材、金パラなどの使用量は確実に増えていきます。従って税務調査などで歯科医院の収入を推計する場合にはこういった数字に着目します。
もっとも歯科医療の多くは保険診療に依存しています。保険診療の収入は「支払基金」「国保連」からの支払い通知でガラス張りですから注目されるのは自費診療に関する内容です。「自費診療の売上に計上してない技工伝票がないか?私費でしか使わない貴金属の仕入れ量は自費収入に見合った額か?」、この辺がポイントになるでしょう。またアポイント帳にも注意しないとね。
ちなみに他の業種においてはどの様なものが収入の推計に利用されるでしょうか。多くの業種においては客あたりの平均単価は容易に推計されます。従って客の数が推計できれば自動的に売上も推計できるはずですね。例えばラーメン屋ならば仕入れたソバ玉の数、仕入れた箸の数。ラブホテルならばクリーニングに出したシーツの数ですね。従って、誤魔化すときにはこういった点に着目します。例えば蕎麦屋で割り箸を仕入れる場合には、箸袋の無い割り箸を仕入れる。そして時々スーパー等で小遣いで割り箸を購入して店の割り箸に追加しておく。そうすれば自然に正規の業者からの割り箸の仕入れ数が減りますから、客の数が少ないような推計が出てきます。また、ラブホテルの場合には、当然クリーニングを外注しないということですね。まぁ、仕事によって苦労は色々あるものです。もっとも適切に申告をするのが当たり前ですから、もともとこういった苦労は不必要な苦労なんですが。
■ 反面調査
反面調査とは、税務調査などの場合、調査対象の事業所の取引先や取引銀行に出向いて(もちろん電話なども場合もあるでしょうけど)、両者(調査対象の事業所と取引先)の帳簿を照合することです。
例えば、技工料を水増しして架空経費を計上して脱税を図ろうとしても、取引先の技工所の帳簿と照合されると技工料の架空計上が判ってしまいますね。それ以前に、反面調査をするまでもなく収入に対する技工料の割合が多ければその時点で疑義が生じますが。
「逆もまた真なり」で、売上を除外して脱税をしようとするケースがありますが、収入に対して技工料の割合が多ければ「売上を隠しているのではないか」と疑われます。この場合「売上を落として、かつそれに合わせて技工料も少なくする」という手を使う場合もあります。これは「両落とし」と言われますが、反面調査を行われると技工料の数字をいじったのが明白になりますから無駄な一手ですね。それ以前に、売上に連動するのは技工料だけではなく、材料費やその他の経費も関係してきますのでそんなに簡単なことではないんですね。